沖縄といえばミリタリー好きな方はご存知かと思いますが「米軍放出品」が有名ですよね。
かくいう私も小さい頃から米軍放出品と触れ合う機会が多く、様々なものを見てきました。タクティカルギア以外にもアーモボックスから空薬莢、水筒、ジャケットなど実に多くの払い下げ店が沖縄にあり、黄金期でした。
そんな米軍払い下げについて詳しく解説していきます。
数量限定!コブラバックルピストルベルト!
コブラバックルでさらに高強度に仕上げました。
数量限定販売でご注文受付中!
米軍払い下げ(放出品)とは?
米軍払い下げ品とは第二次世界大戦後の1950年代頃より始まったとされており、当時は米軍やその家族が使用していた被服や鍋などを再利用する形で使用していました。
沖縄の歴史とも深くリンクする払い下げ品。年配の方から伺うと、当時Cレーションが人気でよく食べていたとのこと。
払い下げ品が一般に販売されるようになるのはベトナム戦争時(1965年〜現在)。
一気に払い下げ、放出品ブームが起き、家具・軍事品・車両など様々なモノが市場に出回るようになりました。
それではどのように払い下げ品(軍放出品)は市場に出ているのでしょうか。購入方法についても解説していきます。
オークション形式(DRMO)
正式なアメリカ軍払い下げ品となります。
【DRMO(Defense Reutilization and Marketing Office)】
アメリカ軍余剰物資入札、通称〈ディアモ〉はアメリカ国防省が基地関連事業の一環として行われております。
DRMO開催地域
- 沖縄
- 相模
- 三沢
- 岩国
の4地域で行われております。
基地の中から外に物品を出す際、正規の通関手続きが必要。業者に依頼するのが主流ですが自分で行えば安く済みます。
DRMOから出品される物品はジープなどの車両系、迷彩服系やコンテナ、家具家電など様々です。
民間業者に卸された品が放出品店などのショップに販売され、市場に出てくるという流れです。
DRMOについて詳しく知りたい方は下記URLをご参照ください。
米軍個人の売買/沖縄県内フリーマッケット
アメリカ軍兵や軍属家族の方たちが個人的に販売しているケースもあります。
個人でも気軽に購入できるのでオススメの購入方法です。
1:米軍基地内で開かれるフリーマーケット/ガレッジセール
まずは米軍基地内で開かれるフリーマーケットとガレッジセール。
キャンプ・コートニー(うるま市)やキャンプ・フォスター(北谷町)でよく開催されています。
現在、コロナウイルスやその他理由により不定期開催ではありますが非常に多くのお客様や出店者がいるので観光がてら立ち寄るのもオススメ。
そこにはミリタリーに関連した商品も多く置いており、出店者と交渉次第では市場価格より安く購入できます。
官品などはあまり出品されませんが、レアなタクティカルギアに出会える可能性は高いです。
基地内フリマ情報
・現在は不定期開催ですので必ず開店確認をしてください
開催確認URL➡MCCSフリーマッケットスケジュール
・官品/ゴアテックス/コンテナなどは入手困難
・過去販売されていたミリタリー品
アーモボックス
戦闘服類(上下,ブーニーハット)
官品以外のタクティカルギア系
チャレンジコインなどなど
2:沖縄県内で開かれるフリーマーケット
続きまして県内一般のフリーマッケット。
ミリタリー用品専門で販売してる出店者も多く、コチラもオススメ。
狙い目は県内北部地域のフリーマーケット開催場。(基地が北部に集中しているため)
価格交渉も直接できます。ある程度、欲しい物品の相場は頭に入れて交渉しましょう。中には高額な価格をつけている場合もあります。
タンスの奥にしまっていたであろう時代を感じる品物から現代の品物まで幅広い放出品があります。
土曜日よりも日曜日のほうが出店数が多いことも覚えてください。
【県内フリマ情報】
・ミリタリー用品なら沖縄県北部地域フリーマッケットがオススメ
・土曜日よりも日曜日のほうが出店数が多い
・過去販売されていた米軍放出品
アメリカ陸,海,空,海兵,軍服
ゴアテックスやコンバットシャツ
プレートキャリア
ポーチ類
ハリガンバー
アリスパックセット(M/L)
飯盒
テント
MRE(戦闘糧食)※食べる際はご注意ください
空薬莢などなど
※購入は自己責任です※
※購入する際は出品者より入手経路等をしっかり確認した上で購入してください※
ベトナム戦時、在沖米軍の払い下げ放出品が多く出回った【沖縄】
冒頭で軽く触れましたが、ベトナム戦時中から現在に至るまで沖縄では多くの払い下げ品が出品されました。
多くの払い下げであふれる中、ミリタリーにまつわる品物も大量に出回りました。
現在、ベトナム戦期の払い下げ品を見かける機会は減りましたが、県内でまだ当時の品を持っている方も多いのも事実です。
ナム戦時の品物を探している方は“県内フリマ”で探すのが最もベストでしょう。
繰り返しになりますが盗品や法に触れる品もある場合があるので必ず違法確認と入手経路確認をしてください。
違法品
これは少し余談ですが過去、一気に払い下げ品ブームが引き起こり市場に多くの品物が並ぶ中、違法品の売買もありました。
実銃や実弾、違法車両がその類です。現代で耳にすることはあまりないですが、トラブルに巻き込まれぬよう怪しいところからは購入しないようにしましょう。
最新作チェストリグ!
ティーバードチェストリグ販売開始!
現役自衛隊考案の多機能かつモール・モーリー増大の新作チェストリグがついに誕生!
自衛隊の払い下げ事情は?
これまでは主に米軍基地放出品についての説明でした。
さて、我が国の自衛隊払い下げ品はどのようになっているのでしょうか。
自衛隊官品の放出品はあるのか
自衛隊が使用している物品(官品)は非常に厳しく管理され、市場に出回ることはありません。
不定期で防衛省より、「不要物品のせり売り」という形で放出されます。
出品されている商品の一部を紹介します(防衛省装備庁:令和2年 不用品せり売り結果参照)
- 弾帯及び弾入れ(開始金額5,000円 売却価格131,000円)
- 水筒および飯ごう(開始金額5,000円 売却価格37,000円)
- パイロット関連セット(開始金額30,000円 売却価格660,000円)
かなり高額ですよね^^; これが唯一自衛隊官品を手に入れる方法です。
また車両系はより厳しく管理されており、「防衛戦用品」とされ民間業者に販売されるときは、「復元できないよう破壊または切断」された状態と規定されています。入手することは無理といって良いでしょう。
米軍ミリタリー製品の払い下げ、放出品画像
沖縄で放出された払い下げ品はどのようなものがあるでしょうか。紹介していきます。
軍服類
海兵隊やその他軍隊の迷彩服は右胸にネームタグが付いていますが放出時、必ず外すことが定められています。購入時、ネームテープが外れているかしっかり確認しましょう。
ネームタグが付いていたら必ず外して処分してください。簡単に外れます。
【軍服払い下げ情報まとめ】
・入手容易度:★★★★☆(県内フリマ・ショッピングサイト)
・ネームタグは必ず外れたものを購入してください
・新品やFROGは入手困難か高価格
【相場価格】
$15〜$30程度(FROGは別次元の$70〜$300)
※相場価格です。変動している可能性があります
タクティカルギア類
最近はあまり見かけませんが、こういったタクティカルギアも多数放出される時期があります。
購入後、必ず中身の確認をしてください。個人情報が入っていたり危険物が入っている場合があります。
【タクティカルギア払い下げ情報まとめ】
・入手容易度:★★★☆☆(県内フリマ・軍人フリマ)
・物品によるが比較的安易に探せる
・購入時は必ず中に別の物が入っていないか確認
【相場価格】
$5〜$1000以上
レアなギア(特殊ギア・有名メーカー・製造中止品)は非常に高価格帯となります。
特殊部品類
このような特殊系物品を入手するのはかなり難しいです。(アモカン・空薬莢・ハンマー・実マグ・医療品)
県内で探す場合はフリマ若しくは県内払い下げショップを活用すると良いでしょう。
オードナンスにも少ないですがちょっと残ってます。
【特殊部品払い下げ情報まとめ】
・入手容易度:★★☆☆☆(県内フリマ・軍人フリマ)
・購入時は必ず中に別の物が入っていないか確認
【相場価格】
$5〜$1000以上
レアなギア(特殊ギア・有名メーカー・製造中止品)は非常に高価格帯となります。
【沖縄】米軍払い下げとは(放出品)?出回った放出品まとめ
沖縄県は地域柄、他地域よりも米軍の放出品が多くミリタリー好きにはたまらない地域です。
しかし徐々に放出品数も減ってきており、今後更に減少していくことでしょう。
また希少性が上がると価格高騰も必然的に付いてきます。
地理的に遠いですが、沖縄に来る機会があればぜひ、基地内フリマや県内フリマ等で放出品を探してみてはいかがでしょうか。
また少しくどいようですが、怪しいなと思ったら購入しないということを念頭に置いてください。
最後に
沖縄の払い下げについて解説してきました。減少傾向にある放出品ですが、まだまだお宝が眠っていることも事実です。
またオードナンスの始まりは米軍放出品販売業務からスタートし現在に至ります。(現在、放出品販売は行っておりません)
そして資源を無駄にしない取り組みの一環として
仕入れた官給アリスパックを修復し使いやすくカスタムし、店頭販売を行っています。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。また次回の記事でお会いしましょう。