コンバットヘルメットは戦術的にも欠かせない重要なアイテムであり、現代には様々な環境に応じたヘルメットが多数存在します。
そこでこの記事では、軍組織で使用されているコンバットヘルメットの重要性や種類、装備例を一挙ご紹介していきます。
緊急危機管理の需要が高まっている現代ですのでぜひ最後までお読みいただき、参考にしてください。
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コンバットヘルメットの重要性
コンバットヘルメット(戦闘用鉄帽)は、軍組織においての戦闘時、兵士たちの頭部を守るために装着する防具の1つです。
その歴史はとても古く、紀元前24世紀にエジプト人が既に使用していたとも言われています。
日本の歴史上でも、戦国武将が甲冑とともに兜を付けているのが有名です。
それほど昔より頭を守ることは重要視されています。
戦地では直接被弾以外にも手榴弾や迫撃砲による破片がものすごいスピードで飛来し、怪我をする恐れがあります。
そのため、コンバットヘルメットは防弾プレートと同様に必須の防具となるでしょう。
コンバットヘルメットの重要性
・手榴弾やその他の衝撃による破片による頭部へのダメージが軽減できる。
・暗視ゴーグル等を付け、迅速に任務を遂行する
コンバットヘルメットの防弾基準、NIJ規格とは
NIJ規格とは米国司法省装備調達基準として国立司法省研究所が制定した規格であり、その中の防弾性能規格としてヘルメットの防弾機能を示します。
防弾タイプ | テスト弾丸 | 射撃数 | 許容貫通数 | 銃種類 |
ⅡA | 9mm(フルメタル)/.40 | 6 | 0 | ピストル |
Ⅱ | 9mm/.357マグナム | 6 | 0 | ピストル |
ⅢA | .357SIG/.44マグナム | 6 | 0 | ピストル |
Ⅲ | 7.62mm(M80) | 6 | 0 | ライフル |
Ⅳ | .30-06 AP(M2徹甲弾) | 1 | 0 | ライフル徹甲弾 |
コンバットヘルメットの種類
コンバットヘルメットはどのくらい種類があるのか、現代で使用されているコンバットヘルメットをメインに紹介していきます。
・オプスコア(OPS-CORE)
人気のあるコンバットヘルメットは「オプスコアタイプ」です。
オプスコアとは、オプスコア社が防衛・法執行・治安部隊のために開発したヘルメットシステムであり、アメリカ軍でも多く使用されています。
ハイカットタイプが非常に人気で、機能性に富んだヘルメット。
耳部分にはARCレールが装着されヘッドホンの着脱がしやすく、前部分にはシュラウドが付いており、NVGやイルミネーターを簡単に取り付けることができます。
また、オプスコアヘルメットは、実用向けの高強度な「戦闘用」と訓練等で使用される「非戦闘用」の2タイプがある。
※現在オプスコア社ヘルメットはEAR(米国輸出規則)に則った販売のみとなっており、購入の際は米国輸出規則に関する同意書の提出が義務付けられています。
※日本国内での転売・譲渡も禁止です。
オプスコアヘルメットまとめ
●防御性能
「戦闘用」
重量:約0.8kg
「非戦闘用(訓練用)」
重量:約0.3kg
●価格
戦闘用ヘルメット・・・$2,000〜$3,000
非戦闘用ヘルメット・・$300〜$1,000
●購入方法
日本正規代理店より購入
●規制
EAR製品のため、国内で転売・譲渡が禁止されている
LWH(Lightweight Helmet)別名フリッツヘルメット
アメリカ海兵隊、海軍で一般的に使用されてきたコンバットヘルメット、「LWH(フリッツヘルメット)」
LWHは、2000年代前半に利用され始めました。
しかし、のちほど紹介するECHヘルメットの台頭に伴い、少しずつ数を減らしてきているのが現状。
LWHまとめ
●防御性能
オプスコアやACHより低い防御性能
重量:約1.45kg
●価格
オークション平均価格・・$500〜$1,000
●購入方法
オークション等で購入可能
ACH(Advanced Combat Helmet)別名ミッチ
進化型戦闘ヘルメット「ACH(ミッチ)」
先述したLWH(フリッツヘルメット)が標準的だった時代に、主にリーコン(偵察部隊)とマーソック(MARSOC)で限定的に使用されていた、海兵隊では珍しいヘルメット。
防弾性能はNIJ規格でレベルⅢ-Aであり、破片はもちろん、サブマシンガンや拳銃の衝撃から頭部を守ることが可能です。
ACHまとめ
●防御性能
サブマシンガンや拳銃の衝撃から頭部を守ることが可能
重量:約1.3kg
●価格
オークション平均価格・・$300〜$700
●購入方法
オークション等で購入可能
ECH(Enhanced Combat Helmet)
続いて紹介するヘルメットはアメリカ軍に採用されているヘルメット、ECH。
ECHは2011年末頃にアメリカ軍に採用されたヘルメット。
内部はベルクロ仕様クッションパッドを入れることで頭部サイズを調節することができます。
ヘルメットの材質は超高分子量ポリエチレンを使用。これにより軽量化と防護能力が大きく上がります。
ACHをバリスティックに強化したECH。
現在、ほとんどのサポート役の海兵隊員に段階的導入されています。
ポイント
従来アメリカ軍で使用されていたヘルメット
素材→剛鉄、ケブラー
守備範囲→拳銃弾、グレネード等による破裂飛翔物
ECHヘルメット
素材→超高分子量ポリエチレン
守備範囲→拳銃弾、グレネード等による破裂飛翔物、小銃弾
ECH HIGH CUT(Enhanced Combat Helmet)
ECHハイカットタイプは従来のECHに通信機器用のスペースを追加したもの。
現在、主に歩兵の海兵隊員に支給されているヘルメットです。
ECHまとめ
●防御性能
小銃にも対応できるほどの防御性能
重量:1.49kg
●価格
オークション平均価格・・$1,000〜
●購入方法
オークション等で購入可能
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コンバットヘルメットには何を装備するか
ヘッドセット
兵士たちは戦場において数多くの衝撃音や銃声を聞くことになります。
ヘルメット装備では鉄板な装備です。
訓練では耳栓でカバーできますが戦地において使用するのがヘッドセット。
現在、アメリカ軍が使用しているヘッドセットは3M PELTOR COMTAC Ⅲ。
現代戦向けに作られたヘッドセットは、重要な情報を聞きながら周囲の雑音を遮断するイヤーカップを備えています。
一度実物を付けたことがありますが周りの雑音の遮断はもちろんのこと、人がしゃべるヒソヒソ話もはっきりと聞こえました。
ナイトビジョン(Night Vision,N/V)
いわゆる、暗視装置です。
夜間に行動がスムーズに行えるようヘルメットに装備します。
暗闇での作戦実行時には欠かせないアイテム。アメリカ軍ではPVS 14やPVS 31が主流です。
ゴーグル
訓練でも実戦でも目を守ることは重要視されています。
そこで自身の目を守るアイテムとして利用されているのがゴーグルやアイシールド。
アメリカ軍ではクリアレンズゴーグルを使用することが多いです。
ライト
ヘルメットに装備するライトは自分の視線と同調でき、迅速に環境変化対応することができます。
アメリカ海兵隊ではコンバットヘルメットにレールシステムを取り付け、そこにライトを装備するのが主流です。
ウェイトポーチ
暗視装置やその他機材をヘルメットに付けると重心が前のめりになることがあります。
それを解消することと、バッテリー収納目的で使用されるウェイトポーチ。
ポーチ内にウェイトやバッテリー等を収納でき、NVとの重さの均衡をとることでバランス良く多く装備品を取り付けることが出来ます。
ビーコン/ストロボ
敵・味方の区別を図るために装着されるビーコン/ストロボ。
中には肉眼では確認できずNV使用時に点灯が確認できるようなものもあります。
ヘルメットにはベルクロ装着で取り付けします。
アメリカ海兵隊ヘルメット装備例とカスタム例
ナイトビジョンやカウンターウェイトポーチ等をつけオリジナルなかっこいいヘルメットになってます。
ちなみにヘルメットカバーはオードナンス製で、マーパットカラーのカバーはアメリカ海兵隊のケミー(戦闘服)をバラして製作。
新品の生地より使い慣れ、味が出たコンディションで製作してほしいとの要望で製作しました。
ヘルメットカスタム事例紹介
この海兵隊員はミッチヘルメットカバーを作って欲しいと依頼があり、その際に撮った写真です。(許可済み)
前部分にはNV用のマウント、横にはタクティカルライト、後ろ部分にはストロボとウェイトポーチが付いているのがわかります。
オードナンス製カウンターウェイトポーチ
オードナンス製カウンターウェイトポーチは合計10個、ウェイト又はABCバッテリーを収納することができる高機能ポーチです。
NVを装着した際、ヘルメットが不均衡になるのを防止することができ、取り付け方法も至って簡単です。
ヘルメットに装着する際はベルクロとヘルメットレールシステム内にウェビングを挟み、固定します。
ポーチ内部へのアクセスもベルクロ接着により安易に行えることも特徴の1つです。
コンバットヘルメットまとめ
本日はアメリカ軍(主に海兵隊)が使用しているヘルメットやその重要性、装備品について紹介しました。
様々な経緯を経て、現在海兵隊ではECHタイプが主として採用されています。
また特殊部隊や偵察系部隊はオプスコアヘルメットを実費で購入することもあり、各々の任務におけるシチュエーションを想定し装備していることがわかります。
命を守るコンバットヘルメット。本職やサバゲーで使用する際の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。